· 

自分と向き合うこと

「自分と向き合うこと」

 

これが、最近のマイテーマなのですが、なかなかにこれが難しいものです。

スマホ全盛のこの時代、あらゆる情報、新奇性がある商品、簡単なボタン操作で自分の世界は外に外に大きく開かれているのです。

「常に、新しいものを」というのが手を伸ばせば叶ってしまう今、どうしても気持ちのベクトルは自分の外側に向かうように仕向けられているような気がします。

 

で、この波に自分なりに乗っていたつもりなのですが、

 

あれれ…なんか…疲れてる?

この果てに、充足は果たしてあるのだろうか…… うーん…無いような気がする

 

と、ふと思ってしまった訳ですね。

 

そんな時に、稲垣えみ子氏の著書『寂しい生活』という本をなんとなーく、手にとり読んでみました。

この本については、また後で感想文を書きたいくらい面白い本だったのですが、その中に書いてあった電通戦略十訓というものに震撼させられてしまったので、ここにも載せておきます。

 

電通戦略十訓

1 もっと使わせろ

2 捨てさせろ

3 無駄使いさせろ

4 季節を忘れさせろ

5 贈り物をさせろ

6 組み合わせで買わせろ

7 きっかけを投じろ

8 流行遅れにさせろ

9 気安く買わせろ

10 混乱をつくり出せ

 

この十訓は1970年代につくられたものだそうで、今は使われてはいないそうなのですが、日本の消費の枢軸をになう電通の戦略は、現在に通ずるものがありますよね。

 

で、話は冒頭に戻るのですが、

そう!新しいものを求め続けても、なんか満足しないっつーか、疲れちゃったよ~!

 

と思ってしまった私は、外が駄目なら内側に行ってみよー!と安易に思ったのでした。

しかし、内側とは…?

多分、自分自身のことだよな?

自分自身と向き合うってどうやるのさ、とまるで10代の進路指導室のような状態になってしまったのです。

 

取り敢えず、スマホは無し無し。

10分だけ、瞑想っていうんですか、いい姿勢で呼吸を深くして目を瞑ってみよう!

と思ったのです。

 

で、正座は苦手なのであぐらをかいて、どっかと座って目をつぶってみました。

最初は「エアコンの音がうるさいなー」とか「イブちゃん、宅急便のトラックに吠えないでおくれよ」とかどーでも良いことに気持ちをもっていかれるのですが、段々、自分の呼吸が最初よりも、もっともっと深くできるんだな、ということに気づいていきます。

 

呼吸が深くできるのって、こんなに気持ちいいのかー

呼吸をしてるだけで気持ちいいって、つまり生きてるだけで気持ちいいってことだよなー

なんだか、私、生きててくれてありがとうー

みんな、生きててくれてありがとうー

 

はっ、なんだか怪しい感じになってしまった。

でも、もともと自己肯定感が低い傾向にある私が、瞑想後は自分の内側、というか自分の存在に充足を感じられるのです。

あと、自分だけではなく、自分以外の存在全てにも感謝がの気持ちがもてる(…気がします)。

 

嫌いな人や苦手な人に対してのよくあるワークとして

「嫌いな気持ちが発動しないところまで、距離(物理的にも心理的にも)を置いてみる」

とか、

嫌いな人に対して

「私は、〇〇さんを愛してます」

と敢えて口に出して言ってみて、その直後にやってくる強烈な違和感を味わいつくすと、最初より嫌いの感情が減っている、みたいなやり方があります。

 

でも、瞑想の方が何しろ簡単だし、自分にも他者にも優しくできる気がします。

これからも、根拠のない焦燥感にかられた時や、虚無感がおそってきた時はちょくちょく瞑想してみようと思いました。

グーグル先生も素晴らしいけど、自分の内側に目を向けることで、必要以上のマイナスな感情や無駄なお買い物も減る気がします笑