· 

どの感受性の世界に生きるのか

今年のお花1号ちゃん
今年のお花1号ちゃん

数年前、アーユルヴェーダの施術を受けに行った際に、自分の経歴を話すきっかけがありました。

 

愉和法についても話す流れになり、施術の仕方などをお話したところ、そのお店のオーナーから

 

「ただ触って、何になるの」という言葉が出てきました。

 

その言葉の印象が強すぎて、未だに覚えています。

 

 

 

まあでも、確かに、そう思う方もいて当然だとも思う。

 

ハンドパワーでもなく、スピリチュアルなことでもなく、気功でもなく、ただ触れていく整体というのは、一般的ではないのかもしれません。

 

私も整体について勉強するようになってから、野口整体の愉気(天心で身体に手を当てる)や頭蓋仙骨療法(オステオパシーの1つで、こちらもそっと触れる)など、「やさしく触れる」手技を知りました。

 

愉和法についても最初は猜疑心まんまんでした。

でもどうしても気になって、何回もホームページを見て、何回も迷って、一念発起して施術を受けに行ったのでした。

 

そこからは優しく触れるところから身体が勝手に変わる、というのを目の当たりにする日常で、それが面白くてやめられなくなって今に至ります。

 

手の感覚も、身体に対する感覚も、少しずつ敏感になっていることを感じています。

 

 

そんな中、去年の12月に自然栽培のお野菜の販売や、自然に沿った衣、食、住の提案をしているお店に出会いました。

 

 

前橋市のサンデールームさんです。

(写真はホームページから借りました)

 

えいやっと飛び込んでみると、小さなお店の中には宝物のような自然栽培のお野菜がずらり。

 

2階はサロンになっていて、その日は現地の方が手編みしたアルパカ衣料が並んでいました。

 

たまたまオーナーの方とお話できて、色々とお話する内に今までもやもやしていた考えが顕在化していきます。

 

食べ物のこと、柔軟剤やシャンプーなどの化学香料、使っていると手荒れする合成洗剤のこと…

ただ、市場価格としては大量に流通しているものの方が価格は安いです。

 

そんな経済的不安を率直に伝えると

「そうかなあ。でも、自然に沿ったものを使うと、本当に必要なものが残って、使わなくなっていくものもあるんだよ。」

 

と、教えて下さいました。

 

そして、私が整体をしているということを知ると

「人も自然の一部だからね。人の身体に触れるのだったら、あなたもできるだけ自然にそった良い身体でいるべきだと思う」

 

と、おっしゃって下さいました。

 

そこから徐々に、シャンプー、ボディソープ、洗濯洗剤などは合成香料のものをやめました。

 

探してみると、意外と価格の安いものもあり、柔軟剤を使わなくなったので、結果的にコストパフォーマンスは上がりました。

 

無添加のボディソープや高い生分解性の台所洗剤は、価格だけで言えば以前のものより少し高いですが、手荒れや肌荒れが減り、保湿するハンドクリームや化粧水の量が減りました。

 

そして約1か月続けた今、全身の肌が格段に荒れなくなりました。

また、合成香料をやめたことで、嗅覚が敏感になりました。

 

表現が難しいのですが、あらゆるものに敏感な子どもように、嗅覚が敏感になることで様々なものを感知するアンテナが若返っている感じがするのです。

 

ああ、また世界が明るくなったなあ、と嬉しくなりました。

 

あたたかな手編みのアルパカの靴下
あたたかな手編みのアルパカの靴下
サンデールームさんで買った紅大根とひよこ豆のポトフ
サンデールームさんで買った紅大根とひよこ豆のポトフ

 

因みに、初対面の時、サンデールームのオーナーの方に、私の整体の内容を話した時の反応。

 

「へぇ~。面白そうですね。愉和法っていうのかあ。愉気の愉、ですね。」

 

その言葉だけで、全部言わなくても伝わる安心感がありました。