途上のレモン

 

予定が白紙になってしまったのですが、私はそこまで落ち込んでいませんでした。

 

なぜなら、その週、全身調整に月１で来て下さるお客様にレモンを頂いていたのです～。

 

お知り合いの方のお庭からのおすそ分けということで、国産の防カビ剤無しの、つやつやレモンです。

 

普段、料理を好んでする方ではないですが、せっかくだし新しいことに挑戦。

 

レモンのジャムとレアチーズケーキを作りました。

 

そういう時って不思議とタイミングが合うもので、てんさい糖を買ったばかりだったのです。

てんさい糖とレモン(皮も使える！)だけのジャム…とっても贅沢です。

 

 

しかし普段、お菓子作りなどホットケーキを焼くのが精一杯なわたくし…

初めてのことだらけで、わくわくしつつも、結構手がかかります。

 

例えば、レモンは白いわたの部分を入れると苦くなってしまうので、果実と果汁のみを取り出す、とか。

皮の細切りって意外と時間がかかるぞ、とか。

 

美味しいジャムがお高い理由が、身をもって体験してみると分かるものです。

部屋はレモンの良い香り…しかしレモン汁まみれの手は浸透圧の関係か水分を奪われ、指がしわしわ。

何事もやってみて初めて色々な面が分かります。

 

ジャムは手がかかりましたが、レアチーズケーキの方はさくさく生地を作って炊飯器で焼くだけなので、そこはそんなに手はかかりませんでした。

 

そう、私はオーブンではなく炊飯器でケーキを焼きます。

ふかし芋も炊飯器。

炊飯はもっぱら土鍋で行うのに、炊飯器は調理家電として重宝しているので手放せません。

 

そして、完成～。

 

ちょっと早いバレンタインということで、夫にプレゼントしました。

 

チーズケーキの中にもすりおろしたレモンピールと果汁が入っていて、レモン尽くし。

上に添えたレモンジャムとの相乗効果で、爽やかで、とても美味しかったです。

 

美味しいね、と言ってたくさん食べてくれる夫と、支えられているお客様に感謝して、１歩１歩ゆっくり進んでいきます。