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受け取り下手のお話

 

先日、36歳の誕生日を迎えました。

 

家族とお祝いをしようということになり、当日は家ですき焼き、ケーキも苺と生クリームのもの(小さい頃からの定番)を準備しました。

 

ところが、です。

 

すき焼きの材料をスーパーマーケットで買っている頃から、なんだか心と身体が一致しないのです。

 

旦那さんは「お祝いなんだから!」と言って、ちょっと良い国産のお肉をカゴに入れてくれて、帰宅後はすき焼きの白菜やら、しいたけやらを全部切って下ごしらえしてくれました。

 

 

私はいつもよりちょっと良いお肉に勝手にプレッシャーを感じ、これは失敗できないぞ、と何故か落ち着かないのです。

 

火加減はどうだ、割り下はどうだ、とやっている内に無事に完成したものの、ナーバスな気持ちが抜けないまま、ご飯の時間が過ぎていきました。

 

 

ご飯の後はずっと楽しみにしていたケーキ、しかも今回は奮発して1ホールです。

 

しかし、真っ白いクリームと赤い苺の完全なケーキを前にして、自分の為に申し訳ないな…という気持ちと、折角なんだから楽しまなきゃ!という気持ちがジェットコースターのようにぐるぐるして、とうとうケーキを食べてる途中でお腹を下し始めました。

 

 

決してすき焼きを食べ過ぎた訳ではなく、ケーキにあたった訳でもありません 笑

 

極度のストレス状態になるとお腹を下すことがあるのですが、まさにそれでした。

 

 

 

端から見れば、家族にお誕生日をお祝いしてもらえるなんて、とても幸せなことです。

 

でも、それがその時の私にとっては、気持ちを波立たせるものだったのです。

 

 

なんでだろう?と考えると、何故か私は逆境とか逆風の方が落ち着いていられる、というかしっくり来てしまうところがあります。

 

小さい頃からの環境とも大いに関係あるところだとは思うのですが、「(勉強が、実力が、能力が)足らない!」といつも自分の不足をクローズアップし、何かずっと努力している状態が普通、というかそれで安定を保ってきた所があります。

 

 

ところが、「どうぞ好きなものを選んで下さい」とか、お祝いだから自分の為に何か奮発してもらえる、という状況は慣れなくて、心身が混乱してしまうんですね。

 

 

これは『受け取り下手』だなぁと思います。

 

 

でも、意外とそういう人、多いようにも思います。

 

 

成長していく過程で、挫折や辛いことがあって、「自分を抑えちゃった方が楽だな」とか「自分の気持ちは取りあえず蓋をしておこう」と思い、それを実行してきたような方。

 

人の気持ちや周囲の空気はとても敏感に分かるのに、いざ自分の気持ちは?、となると、1回深呼吸して深堀りして探さないと分からなくなっている方。

 

 

こうなってくると、自分へ向けてもらった善意に対しても、申し訳なく思ったり、戸惑ったりすることが出てくることがあると思います。

 

何かしてもらって、ついつい「すみません」って言う方も多いですものね。

 

でも、そういう時に「ありがとう」って気持ちよく心の底から思えた方が、限りある人生を楽しめそうな気がします。

 

 

私も誕生日という節目の時に、この受け取り下手の癖に気づいたので、もう少し気楽に、嬉しいことや喜びを享受していこうと思います。

 

 

 

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