
2021年、明けましておめでとうございます。
例年なら親戚回りをしていてブログ更新できないのですが、今年はやはり親戚回りは控えめに。
ゆったりと時間が過ぎていきます。
日課のお散歩をしていると、冬の澄み切った空に、広がる裾野までよく見える赤城山が横たわっています。
私はずっと群馬県に住んでいて、冬の時期の雪の浅間山と、長い裾野に人々の暮らしを抱いている赤城山を見ることが好きなのです。
そのくせ普段は山の存在を忘れていて、散歩などしていてふと目に入った時に、ああ、今日もあの山がある、と安堵するのです。
先日、お客様が肋骨周囲の急な痛みを訴え、ご来店されました。
「狩野さんのとこに行けば、大丈夫だと思って…」
と、おっしゃっていました。
私はなんでも100%すぐ治せる、という訳ではありません。
治す、ということをしているのではなく、できるだけお身体に無駄な介入をせず、本来の無理のないバランスに整えているだけ、その過程で痛みや不調がとれることがある、といった塩梅です。
それでも、お身体に痛みなど不調が出た時に、ふっと思い出し、拠り所にして頂けているというのは、とても嬉しく思いました。
そのお客様は施術が終わり、
「ああ、もう全然痛くないです。これで安心して、年を越せます。」
と言って帰っていかれました。
この流れは私にとって、理想的でした。
普段は忘れているけれど、お身体に何かあった時に初めて、ふっと思い出して頂く。
そのタイミングでお身体を見させて頂き、またそれぞれの日常に戻っていく。
ああ、そうか、私も山のような人になりたいのだな、と思いました。
普段は忘れられ、思い入れも尊敬もされず、だけど必要な時だけ思い出して頂くことができる。
赤城山のように、裾野を広くして佇んでいて、必要な時、必要な人に拠り所にして頂く。
そういうことを、引き続きやっていこうと思っています。
今年もよろしくお願いいたします。
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