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生理という分岐点

 

少し前、息子くんが体調を崩した。

 

新学期の環境の変化で精神的負担も溜まっていたのかもしれないし、身体の調整の時期もあったかもしれない。

(数か月に1度、風邪や発熱のタイミングが来る)

 

それでも、夜中の嘔吐から始まり発熱すると、どうも私は気持ちが息子に持っていかれて、ほぼ眠ることができない。

 

1度熱性けいれんを経験しているし、何か起きた場合は咄嗟に動けるよう、無意識に気が張ってしまうのだろう。

 

 

それでも、人間として活動をしているからには、仕事もあるし家事もしなければならいし、常にやることは大なり小なりある。

 

イレギュラーなことがあっても、息子をばあばに見て頂きながら、日々をできるだけいつも通りに遂行しなければならない。

 

そんなこんなで2日ほど、気持ちは息子と日々のto doリストに持っていかれて、睡眠不足の肌荒れ以外、自分の身体にほとんど意識を向けられなかった。

 

 

 

その後、息子が復活し、ほっとした途端、月のものが来た。

 

自分の中からつうっと血液が流れ出てきたのを感じた時、はっと我に返った。

 

そうだった、私は生きているんだった。

 

私が意識しようとしまいと、身体はきちっと自分のシステムを必要な時に動かし、体温を維持したり、酸素や栄養をいきわたらせたり、排出している。

 

身体の自然は偉大なものだな、と改めて感じた。

 

 

 

生理の話で思い出したが、ミレーナというホルモン付加型の避妊リングがあるらしい。

 

通常の避妊リングの効果だけではなく、子宮内膜の増殖を防ぐ黄体ホルモンが子宮内で出る為に、月経困難症や過多月経、子宮内膜症(腺筋症)の治療に用いられることもある。

 

形は子宮内でY字型に広がる。

 

使用にはもちろんいくつか条件があり、医師の診断のもと入れられる。

 

1度入れると自然に出てきてしまわない限りは5年ほど効果があり、排卵は通常通り行われる。

 

ただ、子宮内膜は増えないので、月経の回数が減り、装着後1年後には約20%の方は月経が起こらなくなるそうだ。

 

 

 

このリングを知った時、正直な感想は、ううむ…だった。

 

月経困難症や内膜症の治療の為、と言うのなら、治療が必要な一定期間だけ装着するのは、まだ分かる。

 

 

ただ、私がこのミレーナを知ったきっかけは、

 

『ミレーナは経血量や月経が減ります!

生理やそれに伴う身体の不調を無くして、女性のQOL(生活の質)を上げましょう。』という産婦人科医が書いた記事であった。

 

女性の生理にともなう身体の変化を無くすことが、女性のQOLを上げることにつながるのか…

と身体のはたらきを抑えてまで、生活の質を上げることに違和感をおぼえた。

 

つまり、それだけ、現代女性は忙しいのだろう。

 

仕事、子育て、家事やその他の社会生活をしている上で、生理期間は否応なく、身体の野性をつきつけられる時間だ。

 

この痛みさえ無ければ、

このだるさや頭痛、眠気が無ければ、

このナプキンを取り換える手間や金銭的コストが無ければ、

 

どれだけ楽だろうと、大体の女性は思ったことがあるはずである。

 

 

生理が来て、身体の自然はすごいなぁと思える心の余裕を確保するのは、なかなか難しい時代になっているのかもしれない。

 

また、LGBTQなど性の多様性を認めようという声が多くなってきた中で、身体の野性をより便利に、思い通りにしたい、というのは現代らしい欲求なのかもしれない。

 

 

因みに、月経前症候群(PMS)や月経痛は、整体で身体や骨盤の状態を整えることで、改善することも多いです。

 

生理痛やPMS(月経前症候群)を改善させるには

 

自分の身体と向き合う、整体を受けてみる、医学の手を借りる…様々な手段から、自分で選ぶ時代でもありますね。

 

 

 

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