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人間理解の入口としての身体

お客様に頂いた、可愛らしいトゥンカロン
お客様に頂いた、可愛らしいトゥンカロン

 

おかげ様で、Cosmosは先月3周年を迎えました。

 

本当にありがとうございます。

 

 

そんな中、様々な経験を積ませて頂き、また、お客様のお身体に教わることが大変に多いのですが、

 

特に初めてのお客様をお迎えするにあたって、

 

入店時、さらに最初の問診票を書いて頂いている時間というのは、お客様理解を深めるポイントが凝縮されているなぁと思います。

 

 

まずは、お店に入ってから靴を脱いで、椅子に座るまでの間。

 

身体全体がキュッと締まっていて、スピード感がある方は、応対する側にも本質と速さを求めます。

 

なので、こちらはご機嫌伺いの当たり障りない会話や、変に間をとることはせず、クリアな発音による会話とスムーズで無駄のない施術の流れを心がけます。

 

 

逆に、入店からとても丁寧にご挨拶下さったり、ゆったりとした動きのお客様は、お店の雰囲気をゆっくり味わいたかったり、柔らかさや丁寧な応対を求めます。

 

ですので、こちらもゆったりと時間をとって、お話やお身体がオープンにできる環境を整えます。

 

 

問診票を書いて頂く時、紙を斜めにして書く、もしくはご自身が身体をよじって記入している方は、身体に捻れがあるなぁと思います。

 

また、問診票を書いて頂いている間に、私はお客様の靴をそろえることが多いのですが、さっと靴底の減りを目視します。

 

左右で減りの度合いがかなり違う場合、または靴の広がりが違う場合(首を左右どちらかに傾ける癖があれば尚更)は左右偏りの傾向が強いなぁと思いますし、

 

外側の減りが大きかったら、骨盤が開く傾向があるな、と思います。

 

また、肩幅の広さ・肩の丸み・上がり具合や、上腕に比べての前腕の長さ、膝上に比べての膝下の長さなども見ています。

 

 

あとは、なんとなく、身体のどこに焦点(力)が集まっているのかも見ます。

 

首や前頭に力がある方は、やはり頭脳型(頭で考えることが発散になるタイプ)です。

 

骨盤の腸骨も、頭の方に向かって上がる傾向があります。

 

 

また、胸に力がこもっている感じ、お尻がきゅっと上がって骨盤内に力がある感じなど、人によってどこに力が集中しやすいのかは見ていますね。

 

 

これらは、野口整体の体癖という考え方に沿って見ています。

 

体癖というのは、一言で言うならば、身体と感受性の癖です。

 

ですので、表に出ている身体の癖を見れば、その方の物の感じ方や人間理解のきっかけになります。

 

そして、お身体に触れる前から、話し方や間合いの取り方など、そのお客様に届きやすくする工夫を考えています。

 

 

この人間理解というものが奥深くて面白くて、身体を見ることを継続しているように思います。

 

全身調整の施術では更に目で見えない部分も扱うのですが、過不足なく変化するお客様のお身体を見ていると、

自分が理解しようと思っていたはずのお身体が、その深い懐の一部をちらりと垣間見せてくれる瞬間に多々立ち会うことができます。

 

 

 

 

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