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骨盤は記憶装置

片山洋次郎氏の骨盤関係の本はとても読みやすく、面白い
片山洋次郎氏の骨盤関係の本はとても読みやすく、面白い

 

13日の夜、地震で目が覚めた。

 

久しぶりの強い揺れが、体感的にはだいぶ長く感じられた。

 

一瞬にして、2011年3月11日の記憶がよみがえる。

もうこれは、身体の記憶なのだな、と思った。

 

Twitterやニュースを見ても、多くの人が阪神大震災や東日本大震災のことを思い出した、と口にしていた。

 

地震に対してのこうしたフラッシュバックは、個人にとどまらず、同じ国に住まう人の、共通する身体の記憶なのだろう。

 

どうか、皆さまと皆さまの愛する人たちがご無事でありますように、と心から願うばかりである。

 

 

 

 

ところで、記憶、ということで言えば、身体の担当する部位としては、脳、その中でも海馬が司るところだというのは多くの方が聞いたことがあるだろう。

 

海馬は図の中の赤く塗られている場所で、脳の深部に左右一対で存在している。

 

日常で起こったこと、見たり聞いたりしたことは、1度この海馬に送られる。

 

そこでは短期記憶にするのか、長期記憶として大脳に送るのか仕分けが行われ、長期記憶として残しておきましょう、となったものは大脳に送られる。

 

この時、その記憶に感情や動作など身体とリンクしたものは、長期記憶として大脳に送られることが多い。

 

海馬の萎縮と共にアルツハイマー型認知症になった方が、たったさっきのことをすぐ忘れてしまっても、子ども時代のこと、戦争体験、身体と深く結びついていることは忘れていないのはこの為だ。

 

 

そして、この身体の記憶に関していえば、骨盤と深く結びついている。

 

そもそも、記憶力の差も骨盤の開閉は大きく関係している。

 

女性の皆さんだったら、生理の時や妊娠中の時期、更年期の時期、なんとなく集中しづらく、物事を覚えづらい、といった体験をしたことがないだろうか?

 

また、季節でいえば、春はなんとなくふわふわしていて、眠たく、何か覚えようとしても難しく感じたことはないだろうか?

 

生理、妊娠中、更年期、春に共通するのは、骨盤がゆるんだり開いたりしている時期だということだ。

 

骨盤がゆるみ、開いている時期は普段に比べて、物事に集中して記憶するのが難しくなっている。

 

 

また、身体の癖として、骨盤が閉まる傾向の方と開く傾向の方は記憶の違いが顕著で面白い。

 

骨盤が閉まりやすい方(野口整体で言うところの9種傾向)は、記憶力が高く、気になったことや自分のその時の感情をそっくりそのまま凝固させて覚えておくことができる。よって周囲が驚くようなことを覚えていたり、積年の恨みをずっと抱えていたりする。

 

反対に、骨盤が広がりやすい方(野口整体の10種傾向)は、忘却力が高く、物事にもそこまでこだわらない。

嫌だったことも身体に溜まりづらいので、ストレスにも強い傾向がある。

 

良い悪いではなく、骨盤の違いは、ストレートに記憶の違いとして表れるのである。

 

 

そして以前のものだが、体は覚えている、というタイトルで記事をいくつか書いた。

↓↓↓

 

体は覚えている

 

体は覚えている②

 

上記の2つは本人が意識の上では覚えていないつもりでも、身体が覚えていたことを知覚した例である。

 

身体の中心、全ての動作を行う時のバランサーは骨盤とそこから伸びる背骨である。

 

身体の記憶は骨盤の記憶と言えるだろう。